トヨタの労働組合の活動にちょっとした疑問を感じる

2019年9月10日

シニア期間従業員となったことで参加させられる労働組合。トヨタの労働組合についてはその活動を客観的にしか知ることはできないが、かなり違和感を覚える。

労働環境改善への取り組み

労働組合執行部は会社の従業員を代表し、全従業員の給与も含めた環境改善を行なっている。

わかる。

労働組合は会社を代表し、経営者に対して対等な立場から議論を行なっている。

わかる。

労働組合の活動内容は、業務時間外において全従業員へ公表・公開される。

わかる。

労働組合の活動の結果を受け、全従業員が一致団結するため、頑張ろーコールをする。

は?

誰のためか?何のためか?

ガンバローコールって完全なパフォーマンスだろ。食堂の前で一列になって、大切な時間を割いてまで唱和する理由が見当たらないし、工場の広場でみんな集まってガンバロー!というだけで給与が上がるならこんな楽なことはない。

工員とがんばろー言い合ったって環境改善はされませんって。届けこの思い!だけじゃ届きませんって!
ちなみに海外の工場でもガンバローコールやってるらしい。

経営陣にどうやったら届くか

団体行動の目的は経営者と対等に対話するということを目的にしているので、都度都度ガンバローコールをする必要はまったくない。

給与向上を要求する署名活動に切り替える方がよっぽど効果的だと思うし、そんなことをしなくとも昇級するかしないかは、最初から既定路線になっているんじゃないか。毎年毎年要求を突っぱね、最後の最後で妥協するというトヨタの歴史を見ればその辺は明らかだと思う。

(その結果、自分たちが最後の最後まで諦めなかったことで昇級したと勘違い思い込むことになってるのかもしれない)

実力行使したければ、工場前の道路に一直線に並んで、通行人に向けてガンバローコールをされるほうが経営者としてはよっぽど嫌。飛び立つヘリコプターに向かってガンバローコールを合わせるほうがよっぽど効果あるんじゃないか。工場で自分たちだけでやるより。

ところで何を頑張れば?

一致団結し、最後の最後まで、がんばろー!がんばろー!がんばろー!

何を?

頑張らないといけないのは執行部であって工員じゃない。お前らが頑張れよって話で、工員が頑張ることは何一つない。

より良い品質を求めるのは当たり前だし、何もこのベア期間に限ったことじゃない。だから完全にパフォーマンスだと思うし、トヨタの悪しき習慣「とりあえず何か言われないようにやっておこう」という形骸化の最たるものだと思う。

個人的なことですが・・・

私は現状の環境に満足しているんです。ベースアップしてくれたらそりゃ嬉しいけど、満了金も給与も十分な水準にあると思っていて、どっちかといえば役員の現状の返答にすこぶる理解を示している側。

だから逆に、組合の「お前ら今の給与に不満あるだろ?」と決めつけたような言動にすごく違和感がある。じゃぁいくらが妥当なのかって話で。毎年毎年上げてくれ上げてくれじゃなくて、今現在の状況なら日額15000円が妥当ですとか、今現在の状況なら十分なお給料をもらってるからいいよとか。

ベア要求よりも、元町工場の1直化をやめろー!というほうが先じゃないか?国内生産量を増やせーというほうが先じゃないか?一時金の上昇額を非正規にも反映させろー!という方が先ではないか?

期間従業員の団体行動権だってあるわけだから、社員優遇のこの状況を受けてストライキすることだってできるけど、そんな土壌がどこにもないのは、やっぱり形だけだなと感じるところです。組合活動の執行部に期間従業員枠を作ってもらえばいいのに、だれが我々の気持ちを代弁してくれてるんだろうね。
期間従業員の立場の役職があるということ、大変失礼しました。

まぁ、いろいろ書いたけど僕の場合はブログ更新をガンバロー!というのが最優先でして、その件は本当にすんません!


っていう記事を明日14日に投稿しようと思って予約してヤフーを見たら1300円アップで決着というニュースがちょうど流れてました。