期間工ブログと秘密保持契約 書いてもいい事だめな事!もらったコメントでもアウト

2019年3月30日

守秘義務契約

期間工ブログの中には、会社から注意や指導を受けたというものがあると聞いたことはありますか?

企業ブログを書くにあたって、気を付けないといけないのは守秘義務契約です。書いていい事、だめな事の線引きをしっかりしておかなければ、会社から指摘されることは十分あります。

会社、ブログしっかり見てますよ。(それが監査かどうかまでは分からないけど)

良くある勘違い。コメントでもNGです。

期間工ブログの多くはコメントを受け付けています。コメントで寄せられる情報は期間工ブログにとってかなりありがたい情報が多いですよね。

寄せられたコメントだから、(自分が書いたわけじゃないから)守秘義務契約は問題ないと思っているなら危ないです。

ウェブサイトは管理者がそのすべての責任を負うので、法律的にアウトな情報が書き込まれたとしたら、それを速やかに削除する義務があります。

例えば新車種情報が投稿されたことで会社側が被害を被った場合、ブログ管理者は、書き込んだ人のIP情報の開示請求があれば応じる義務がある上、会社側からの直接的な損害賠償請求を受ける可能性があります。

ブランドイメージを損なう書き込み、大丈夫?

期間工ブログは結構攻めるパターンありますよね。ブロガーのキャラクターを押し出すような場合だと、演じようとして(素だとやばい人もいるけど)どんどん会社のイメージを下げる書き込みをする場合があります。

例えば、この会社まじでクソだわ、とか、つぶれたほうがマシとか、期間工を奴隷のように扱うとか。

こういう書き込みはどちらかと言えばコメントで良く寄せられる話題だけど、会社のブランドイメージを損ねると判断されれば、指摘される可能性は結構あります。

会社側もいちいち反応していないだけで、でもツイートしたものがバズった場合など、目に余ると判断されれば動いて来ることは十分ありえる話です。

特に最近は、SNSトラブルが社会問題になっているので、企業もかなり神経質になっているので、ブランドイメージを損なうような書き込みや、消費者を不安にさせる書き込みは自重したほうが無難。

株主が動く情報は超危険!ニュースには先を越されよう

例えば工場が2直体制から1直体制になった、という情報は会社が公表してニュースとして出るまでは書くべきではない情報です。

この情報は、株主からすると「販売見込みが悪いから減収になりそうだ」と取られます。そうすると株は売られることになりますし、一部株主は「ブログに書いてあったけど事実か?」と会社に確認の連絡をします。

会社も、発表前の情報(社員のみしか知らない情報)が漏れた場合、それを調査する必要が出るので、特に販売数量についての情報などは書き込むのは危険大です。

「工場が停止した!」とか「金型がぶっ壊れて2日休みになった!」、「どこどこ工程が火災で消防車来た!」というのはついつい書きたくなるんですけど、ニュースが出るまではグッと我慢しましょう。1日何台作ってる、というような情報も基本的にはNGです。

新聞でもテレビでも、ニュースが出さえすれば、その情報は秘密保持から外れる周知の事実になるので、堂々と書いても大丈夫です。

給与明細や寮の写真は?

給与明細も本来は法律的に判断が分かれる部分と言われています。明確にセーフかアウトかという線引きがされていないもので、セーフとされた判例もあれば、アウトになった判例もあります。

自動車会社の場合、参考月収例として公開されているので、個々人が給与明細を公開することはセーフであろうと私は判断していますが、給与明細自体は会社の発行物なので、写真でアップすることはしませんでした。

寮の写真は結構グレーだと認識しています。部屋の中はプライベート空間なので大丈夫だろうと判断しています。それ自体が会社の名誉を棄損するものでも無ければ、他のプライバシーを侵害するものでも無いですから。

ただ、企業の私有地内部の写真という観点からは、指摘される可能性はあるかもしれないです。

一発アウト!損害賠償請求をされる危険のある行為!

まず工場の中での写真は一発アウトです。写真撮影すること自体がNGなので、正式なイベント・工場見学以外で撮影することは許されません。

中でもライン内の写真、開発中の車両の写真は一発アウトで訴訟ものです。

さすがにこの辺りは誰でも分かる事だと思う。

期間工ブロガーが気を付けること

色々なブログを見させてもらっています。その時に気になるのはやっぱりコメント部分ですね。

運営する側として、やっぱりそのまま載せてあげたい気持ちはとても良く分かるのですが、貴重な情報=内部しか知り得ない情報 の場合は、少し編集をする必要もあると思います。

会社の文句を書く場合は、その書き込みが行き過ぎてないか注意したほうがいいです。

それから、URLになるドメインに会社名は入れないようにしたほうが良いです。例えばトヨタの期間工ブログを書くからといって、[www.toyota-なんたら.かんたら]というドメインは商標法に引っかかる可能性があります。

URL,ドメインに関する商標問題[弁護士による商標相談サイト]

一度注意されてしまうと、誓約書を書かされたりしますし、悪質なものは満了金どころじゃない額を支払う事もあるので、行き過ぎには注意しよう。

くれぐれも、会社を挑発するような内容は、ウケ狙いでもやめておきましょう。TwitterでもYouTubeでも同じ。誰かが炎上を楽しむためにわざわざ火をつけに来る時代なので、自衛できるところは自衛していきましょう。