Jリーグは観覧者をなめた経営をしているか、または単純に経営がド下手である

最初に言いたい事を言わせてもらうと、Jリーグは観覧者をなめた経営をしているか、または単純に経営がド下手である。

豊田スタジアム内

決して選手やチームの批判はしません。私としては今回のグランパス対FC東京しか見ていないけれども、試合内容は非常に面白かったし、選手はコンテンツとして十分な役割を果たしていると思いますから。

それとこれは単純にスポーツ試合に対する話ではなく、スポーツ観戦というエンターテイメントの話です。

新規客の定着を阻害しているサポーターとスタジアム運営

私が感じたのはサポーターの行動とスタジアムの運営方法が新規客の取りこぼしの原因ではないかという事。それはそれは批判を受けそうな気もするけれども、どちらのファンでも無い人がどう思うかの一例として記載する。

ブーイング最低

これ試合観に行って一番気分悪かったけど、相手チームがDFやキーパーにボールを下げると凄いブーイングなんですよね。サポーターたちとすれば凄く自然な事だと思うし、そういう話をしたら浦和レッズとか欧州はもっと凄いとか話をすり替えられるけど、あれは正直聞きたくないし、気持ちFC東京を応援したくなった。まぁ相手もブーイング頑張ってたから多分サッカーとしての暗黙の了解なんだろう。

というのも、斜め前くらいにとっても可愛い4~5歳くらいの女の子がいまして、熱心に応援していたんですが、するんですよ。ブーイング。もうね、健全な姿とはどうしても思えない。

「いいか◎◎ちゃん、相手がボールを下げた時は相手にブーイングするんだぞ!」っていう英才教育が施されているのだろうか。

ブーイングがいけないとは言ってません。相手が過度なファウルをしたらブーイングすべきだし、それは見ていて違和感が無かった。むしろ選手とチーム一丸でいいなぁって思ってました。ただ、バックパスへのブーイングだけは到底理解できません。

調べてみると相手のミスを誘発させるものだとか、積極的な試合を見たいがためとか色々解釈はあるようですが、ミスを狙ったブーイングってダサくないか?と思うのが率直なところ。それまで名古屋グランパスもいいなと思ってたのにバックパスブーイングで一気に冷めました。

あれは新規客のファン化を大きく妨げるものと理解した方がいい。最初からみんな熱狂的じゃないから。

ブーイングに対する追記 8月31日

ツイッターでブーイングに対する当方の認識のズレをご指摘頂きましたため、加筆修正致します。

頂きましたご指摘は概ね下記のような内容です。
・バックパスに対するブーイングではなく、ファウルに対するブーイング
・他の試合でも必ず見られるものではなく、状況に応じて発生する(焦りの現れ)

ファウルに対するブーイングについては当初記載の通り、一体感のある行為に見えました。それ自体は私からしても美しいサポーター像として残っていますが、以降ボールを持つ度にブーイングする事についてはやはり腑に落ちない部分あり。

チームの今置かれている状況、勝ちが欲しいがための応援の一種。心境は非常に理解が出来るけれども、
ファンに聞こえるブーイング=一体感
私(中立)に聞こえるブーイング=不安になる音
なので、うーん、やっぱり試合状況に応じて発せられるブーイングは私の足を遠ざけるかな。

引き分けか負け試合で2回目来たいと思えるか?

運営の話なんですけど、昨日思ったのは「集客を試合の勝ち負けに頼りすぎている」ということ。

試合終了、選手がファンに挨拶一周後撤収。アナウンス「ご来場ありがとうございましたー!」
・・・いやいや、1万人以上集めておいてそのあっさり感っていいの?みんな普通に帰ってるけど、違和感ないのが怖い。

これ引き分けはまだしも負け試合だったらお通夜状態でしょ?これで「あ~面白かったね!次も絶対来よう!」なんて思えないだろと思う私は間違ってるのかな。サポーター席と一般の差が現実問題として現れてるんじゃなかろうか。

グランパスサポーター
キックオフ

これ決してチームが降格圏で低迷してるのとは関係が無いと思うんですよね。なんでかっていうと名古屋とか豊田って基本的にお祭りへの集客動員数がものすごい地域だし、団結力は強い上に余裕がある層が多いから。

何が言いたいかって言うと、なんでJ1の試合で豊田スタジアム満員にできねぇの?って話。それはもう簡単な話で、試合以外に見るものが無いから、つまるところ試合以外がクソつまらんから。むしろ良く1万5000人弱見に来てるなと思う。

グッズコーナーは人だかりが微妙な、多分毎回おんなじラインナップしか無いんだろうし、来てる人がグランパスか東京かどっちかのファンだろうと決めつけた品揃えしかない。それってもう物販を捨ててるのと同じだと思うんですよね。

当日限定記念グッズとか無い時点で買う気がしない、だってグッズ買うほどファンでもないし、とはいえ来場した記念グッズは欲しいと思うにわかにぴったりなグッズが皆無な時点で経営間違ってないか?資金難でなんて経営じゃ一番言っちゃいかん言葉だと思うけど、ことサッカー運営についてはまかり通ってる気がしてなりません。

極論、思ってたよりサッカーって凄いね楽しいね!っていうポイントが全く皆無。テレビで十分だと思われても仕方ないし、降格争いしはじめたら固定客も減っていって当然の構図なわけです。

どうすべきか

スタジアム外でのイベントはもっと増やすべきだと思うし、巨大モニターとか用意して名場面シーンとか選手インタビューとか垂れ流しにしたりとか、終了後にグラウンドにプロジェクションマッピングとかライトイルミネーションとか、解説員レビューとか。花火とか風船とかはたまにやるけど。

Jリーグ単位で冊子作ったりしないの?Jリーググッズとか販売しないの?初心者向け解説ラジオとか配らねぇの?選手頑張ってるのに運営がその程度でいいの?と、まぁそりゃスポンサーの立場からしたらお金出したくないのも当然だよなって思う次第。

ともかく、3000円も4000円もチケット販売して1万5000人集めてるんだから、もっと消費意欲を促したり、再来場を促す努力をすべきだよ。前の家族だって焼き鳥食ってビール飲んで終了ーだもん。ビールの売り子もあんまり回ってこないし。なんか全てが昭和チックで中途半端な運営で、あれじゃ選手が浮かばれないです。

試合で凄いと思わせて、運営で凄いと思わせる事ができれば、新規も定着しやすいと思います。

Jリーグ単位で言えば、その日のその試合だけのTOTOくじとか、当日しかもらえないガチャがあるアプリとか、ストリーミング放送を見ながら解説を聞けるとか、そういう仕組があってもいいのに、思った以上に前時代的というか、試合だけ見て終わりなJリーグに正直びっくりしました。

これじゃ家で涼しくテレビでアップで見といたほうがいいと思われても仕方ないね。

スタジアムに行ったことが無い人のファンでもないチームの試合を見ただけの率直な感想。
あ、あと地域のサッカーチームの割に手にしたものが新潟県のパンフレットだけってこれどういうこと?もうちょっとみんな不思議に思わないとサッカー観戦人口増えないと思う、という期間工には全く関係のない話でごめんね。