ホリエモンの『99%の会社はいらない』の感想

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この本を読んで共感できる人、できない人

ホリエモンはヤフーに関連ニュースが出れば必ず炎上する人で、好き嫌いがはっきり別れる珍しいタイプの有名人。

過去逮捕されているから毛嫌いする人もいるけど、僕が思うに言ってる事は間違いではないと思う。

ホリエモンの主張が理解できる人はやりたい事を見つけて動くほうがいい。逆にホリエモンの主張に共感できない場合は従業員であることが必要なタイプです。

自分がどこに属するのか

・雇われたくないタイプ
・雇われたいタイプ
・雇われないとダメなタイプ

大きく分けると3タイプあると思います。ホリエモンの本は、このうち雇われたくないタイプに向けて書かれた本です。

今の社会は本当に恵まれているなぁと思う事が1つあって、生まれながらに士農工商が決まってません。職業選択の自由があって、さらに言えば学歴がなくても稼げる自由な時代。インターネットがあるから。

ユーチューバーになりたい小学生のニュースが大きく取り上げられるように、今は好きなことがお金になる時代。だから雇われたくないタイプは好きなことしよう!という本です。

雇われたくないけど仕方ないから雇われてる

誰しも働きたくない気持ちはあるはずで、でも働かないと生きていけないから仕事してますよね。期間工とかまさにそうだと思うけど、福利厚生がいいからやってる、やりたくないけど負け組は嫌だから社員を目指す人が多い。

やりたいことがあるけどお金にする能力も無いし、そんなリスクは負いたくないと考える人が大多数。この本の言いたいことは「それでもやりたいことがあるなら勇気をもって飛び出してみましょうよ!」という事だと読み取れます。

失敗を恐れず自分の人生を生きろ!という事ですね。

会社は社長の人生そのもの

会社、特に小さい会社ほど社長の人生と合致しているもの。社長がやりたい事業を社長がやりたいようにやる。従業員はその社長が向いてる方向に一所懸命走っていく。会社の歯車=社長の歯車。

そこにやりがいを感じるならそれが幸せ。会社じゃないと出来ない事も当然ある。車作りなんてその最たる例で、個々人が「やりたいからやる!」といって出来るものではない。だから車が好きでそれに携わりたいなら社長の人生ではなくて、それは自分の人生を生きていると言える。

ただそれは1%の人でしかない、99%の人はやりたくない仕事に生きている。

会社勤めをしながら、自分の時間を生きている人は100人に一人くらいだろう
同著8P

稼ぎ方が分かれば誰でもやるよね

そう、大義名分は分かってる。じゃぁ具体的にどうやればいいってんだ?という事だよね。
それには自分がまず楽しめる分野を見つけないと話にならない。だからそれを考える時間は山程あるから、期間従業員はとにかく何がしたいか考えたほうがいいのかな、というのが読んだ感想。

なんでもいいからとにかく稼ぎたいんです!という人は、ともかく手元資金を増やすといいかもしれません。お金の余裕は心の余裕。お金があれば強盗や万引きなんてしないし、いやいや働いたりしない。宝くじで7億あたったら、満了金欲しさに風邪引いても会社休まない、なんて選択はしないはずだし。

本の中では、ドローンの操縦が人よりうまい、程度でも人を魅了できる何かがあるなら何とでもなると書いてあって、少なくとも僕より稼いでるだろうホリエモンが言うのだから間違いないんだろうなと思う。

まぁアイスクリームを食べるだけで生活したり、ネットゲームだけで生活出来てる人もいるくらいなので、今の時代は何をしてもお金に変える方法があるんだろうなと思う。

ただ中には自分が何をしたいか考えるのがすこぶる苦手な人もいるし、テコでも動かない人もいる。雇われてないと落ち着かない人もいるはずなので、全員に推奨する本ではないけど、何か好きな事、好きな物があって、人よりそれが秀でている自信があるなら、これは一読すべき本だと思います。

自分が何したいか見つける質問

「あなたは、今からの人生が全て自分の思い通りになるとして、10年後なにしていたい?」

中にはこの質問を難しいと感じる人もいると思う。実際そういう自分もこの問いにかれこれ1ヶ月答えを出せていない。ちなみに私の最初の就職先の試験にも似たようなものがって
「あなたは1年後、3年後、5年後、10年後、どんな能力を身につけ、どこで何をしている?」というもの。

そのくらい将来を考えるのは大切という事なんでしょうね。

そのためにも満了金をすべて趣味に突っ込んでもいいんじゃなかろうか。
私はしないけど。少なくとも期間従業員はしていたくない。