自動車産業の期間工は社会的に見て劣るか検証してみよう

上の図は厚生労働省が取りまとめた学歴、性、年齢階級別賃金の表なんだけど、期間工は、トヨタで満了金を含む場合でみると、月額賃金は35万前後で横一直線だと考えればOK。上の図で言えば350のライン。

この水準がどこに当たるかと言えば、男性だと大卒・大学院卒の30〜35歳にあたる。高卒だとどの年代よりも多いことになる。

女性だと大卒・大学院卒で45歳前後でこの水準をクリアする。短大卒や高卒では期間従業員水準を超えてこない。

社会全体で見れば劣る

ちなみに(上の学歴比較とは別の調査)社会全体で見た正規労働者の給料平均額は35.9万円なので、これにボーナスがあるとすれば期間従業員は平均より少ないと言えそう。

ただし、この平均額を男性だけで見た場合、毎月の給料平均額は43万円で、期間従業員とは大きな隔たりがあります。

寮生活で生活費がかかりにくい、可処分所得の減りが少ない事を考慮すれば、期間従業員であっても社会一般の平均とリンクしてくるのでは?と考えられなくもないけど、資産価値なんかを考えるとやっぱり溝が大きいのかな。

期間従業員から社会平均を目指すには?

期間従業員である以上は社会平均に及ぶ事はまずないので、差額を投資や副業で埋めるしかありません。

もっとも近道は正社員登用を受けて組長を目指すという道でしょう。プラスして投資をしていけばそれまでの溝も埋まる時が来るはずです。

ただTLクラスになるのに10年ほどかかる事を考えて行動していかなければなりません。そこから先は実力あっての世界のようなので、積極的な行動力が必要になるでしょうけれども。

期間従業員以外の道を選ぶ場合は少し厳しい道のりになります。

転職活動はできないわけではありませんが、自分の価値の上げ方や伝え方を知らない場合はランクダウンや転職難航が予想されますし、年齢階級別賃金表を開示する企業はほとんど皆無なので、入れたはいいけど全然上がらない、という事にもなりかねません。

若ければ学歴ロンダリングも一つの手ですし、資格取得によるステップアップを目指すのも一つの手段です。期間従業員から社会一般の水準を目指していくためには、自分または資金面での投資は不可欠なので、しっかり準備していきたいところです。