期間工から正社員登用が年間500人に増員!

期間従業員から社員を目指すという目的で期間工になる方もおられるでしょう。
そういう時はメリットだけではなくデメリットにも目を向けなければなりません。
今日はちょっとまじめな回です。

正社員登用を500人へ3割増し!

>SankeiBiz 3月10日(木)8時15分配信

 トヨタ自動車は9日、2680人を新規採用する2016年度の採用計画(新卒は17年春入社)を発表した。全体では前年度の採用実績(2597人)から83人の微増だが、期間従業員の正社員登用や技術職の女性採用などを積極的に進める。主に工場で生産ラインを担当する技能職については、定期採用が前年度実績からほぼ横ばいの1150人としたが、期間従業員からの正社員登用は約3割増の500人に増やす。

向上心のある期間従業員にとっては朗報ですね。12工場あるので単純計算で1工場あたり40人強ですね。門戸は大きくなったわけです。

正社員を目指すうえでのメリット

まず正社員になるということで安定収入が得られるようになります。満了というくくりが無くなりますし、自動車産業というものに劇的な変化が無い限りは終身雇用になると思われます。

給与も年数や等級に応じてベースアップしていくので勤めるほど手取りも増えていくはずです。また一時金(ボーナス)が受けられるというのは最大のメリットかもしれません。

年休も加算され続けていきますから、まとめて取れる取れないは別としても長期休暇に対応できるだけの日数分(最高60日分?)を得る事もできるはずです。

正社員になると自動車通勤も可能になりますし、組合も参加できますね。

愛知県ではあまり意味を成しませんが、県外の場合は「トヨタ自動車の正社員」という肩書は響きとしてはいいと思います。

正社員のデメリット

一つは何と言っても「責任」です。期間従業員にはほとんどなかった責任、それに伴う同部署、他部署とのコミュニケーションが必要となってくるでしょう。

またその責任に応じて仕事内容も増えるでしょう。工場や部署の企画についても参加「しなければならない」でしょう。報告書等の提出もあるでしょう。

社員になっても二交代制は継続となりますから、肉体的な疲労に加えて、精神的な負担も少なからずかかってくるかと思います。とはいえ他のサービス業に比べるとその精神的負担も屁みたいなものだと思います。

正社員になったからと言って、別の仕事をやるのかと言えば必ずしもそうではないようで、期間工の頃とやってることがあまり変わらないという人も。

期間工は嫌になったら満了でさよならできますが、正社員は当然逃げる事などできません。それもまた責任ではありますが。

よーく考えよう

まぁ正社員は大変というイメージではありますが、一生続く二交代制という側面以外はメリットを感じるほうが多いのではないか?と感じてます。正直ほかの会社に比べると、トヨタは恵まれすぎた職場環境に思えます。会社に守られ上司に守られ。自分で自分を追い込むタイプでない限り、心を壊すという事は無いだろうと思います。

期間工をやっていて、「意外とこの働き方あってるな、どうせならもっと給料もらいたい」と思う場合は正社員を目指してもよいかなと思いますので、毎朝工場に入ったときに「一生この働き方も悪くないな」と思えるなら正社員を目指し、「これからずっとこの景色を見るのか、この仕事をするのか」と気持ちがどんよりする場合は、じっくり考えたり、期間工から正社員になった先輩の話を聞いてみた方が良いです。

ともかく、トヨタの正社員って勝ち組じゃね!?俺勝ち組になりてぇ!という安易な気持ちで飛びつくと辞めたい衝動に駆られると思いますから、そこに人生をかけてもよいか、じっくり考えていきましょう。